3秒でいうと:家電の緑色のアース線は、故障や漏電が起きたときに電気を逃がし、感電しにくくするための線です。つながなくても家電は動くことがありますが、「動くから不要」ではありません。
あの緑の線は、何をしているの?
アース線は、普段から家電を動かすための線ではありません。内部の故障や劣化、水濡れなどで本体の金属部分へ電気が漏れたとき、電気を大地側へ逃がす「もしものための通り道」です。
そのため、アース線が外れていても洗濯機や電子レンジが普通に動くことがあります。安全装置の役割は、異常が起きるまで気づきにくいのです。
使わないと、すぐ危険なの?
正常な機器で、すぐに事故が起こるとは限りません。ただし、漏電したときに人の体が電気の通り道となり、感電するおそれが高まります。水や湿気の近くで使う機器は特に注意が必要です。
- 洗濯機・衣類乾燥機
- 電子レンジ・食器洗い乾燥機
- 温水洗浄便座
- 冷蔵庫・エアコン
- 厨房機器や屋外設備
まずは、その製品の取扱説明書を確認してください。「アースを必ず取り付ける」と書かれている場合は、指示に従います。
アース端子がないとき、どうする?
床へ垂らしておくだけでは、アースとして働きません。また、近くの金属へ勝手につなぐのも危険です。
つないではいけない場所
- ガス管
- 水道管
- 電話線のアース
- 避雷針
- 用途の分からないネジや金属部分
ガス管は爆発・引火、水道管は途中が樹脂製で正しい接地にならない可能性があります。電話線や避雷針は、落雷時の危険があります。アース端子がない場合は、販売店または電気工事業者へ相談し、必要に応じて接地工事やアース付きコンセントを検討します。
漏電ブレーカーがあれば、アースは不要?
いいえ、同じ役割ではありません。アースは漏れた電気の逃げ道をつくり、漏電ブレーカーは異常を検知して電気を遮断します。組み合わせて安全性を高めるものです。
自分で確認できる範囲
- 家電から緑色または緑・黄色の線が出ていないか
- 線が宙ぶらりん、切断、抜けかけになっていないか
- コンセントに「アース」と書かれた端子があるか
- 取扱説明書に接地の指示があるか
- 分電盤に漏電ブレーカーがあるか
焦げ、変色、異臭、水濡れ、ビリビリする感覚がある場合は、確認のために触り続けないでください。使用を止め、安全な場所から専門家へ相談します。
トモネのひとこと
アース線は、家電を動かす線じゃないよ。もしものときに、人を守るための「電気の逃げ道」なんだ。
古い住宅や店舗では、設備全体で考えよう
アース端子が足りない、漏電ブレーカーが古い、厨房や水回りに設備を追加したい場合は、端子1か所だけで判断せず、分電盤や複数回路を含めて確認することが大切です。このサイトでは、暮らしの人が専門家へ相談する前に知っておきたい判断材料を、分かりやすく紹介していきます。
参考:経済産業省「製品安全ワークブック」、Panasonic「洗濯機のアース線の取り付けかた」

