3秒でいうと:ドライヤーは短時間でも大きな電力を使う機器です。台数だけでなく、「どの回路につながっているか」が偏ると、店全体には余裕があっても一部のブレーカーが落ちます。
店全体の電気が足りないとは限らない
分電盤から各コンセントへ送られる電気は、いくつかの回路に分かれています。同じ壁面のコンセントや、離れて見える席が同じ回路につながっていることもあります。
そのため、店全体の契約容量に余裕があっても、特定の回路にドライヤーや暖房器具が集中すると、その回路を守るブレーカーが先に作動します。
延長コードで別の場所から取れば解決?
見た目では別のコンセントでも、分電盤では同じ回路という場合があります。また、コードリールやテーブルタップには使える電力の上限があり、束ねたまま大きな電力を流すと熱がこもるおそれがあります。
「届く場所から延ばす」だけでは、回路の偏りは判断できません。
トモネのへえポイント
コンセントの場所が違っても、電気の帰り道は同じかも。大事なのは「何台あるか」より「どの回路に集まっているか」なんだ。
開業前に作っておきたい機器リスト
- ドライヤー、ヘアアイロン
- 給湯器や温水設備
- エアコン、暖房器具
- 洗濯機、乾燥機
- タオル蒸し器や美容機器
- 冷蔵庫、電子レンジ、電気ケトル
- 照明、看板、レジ、通信機器
製品の銘板や説明書にある消費電力を確認し、「同時に使う可能性がある機器」を席や部屋ごとに整理します。機器がまだ未定なら、予定する台数と用途だけでも電気工事業者へ伝えると計画しやすくなります。
ブレーカーが落ちたときの見分け方
- 一部だけ消えた:その回路への集中が考えられる
- 店全体が消えた:主幹側の容量や漏電など複数の原因が考えられる
- 機器を使った瞬間に繰り返す:使用を止め、原因を確認する
- 焦げ臭い・熱い・変色がある:触り続けず、使用を中止する
漏電ブレーカーが作動した可能性もあるため、原因が分からないまま何度も入れ直すのは避けます。営業を優先して保護装置を無理に復帰させるのは危険です。
増設前に「回路の健康診断」を
席を増やす、機器を買い替える、居抜き店舗へ入るときは、既存回路の分け方、配線の容量、分電盤の空き、契約容量をまとめて確認します。必要に応じて専用回路を設けることで、機器同士の影響を減らせます。
固定配線やコンセントの増設は、資格を持つ電気工事士へ相談してください。
